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「払戻率」だけで学資保険を選んではいけない理由

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払戻率だけで学資保険を選んではいけない理由

 

この記事では、学資保険を選ぶ時に重視すべきポイントについて書いています。

 

子供の学資はきちんと用意してあげたい。そう思って学資保険を検討する方は多いと思います。

 

学資保険を選ぶ時に、よく重視されるのが「払戻率」。

 

しかし、学資保険を検討する理由が「もしもの事があっても、子供に学資を残したい」である場合。

 

重視すべきポイントは「払戻率」ではありません。「払込免除」と「払込期間」です。

 

その理由を、我が家で学資保険を選んだ時の体験に沿って紹介します。

 

 

学資保険のメリット

まず、そもそも学資保険を利用するメリットは何でしょうか。

普通預金で積み立てる場合と比較して、このようなメリットがあります。

払込免除がある

払込免除とは、契約者(大体は親)が死亡した場合などに、払い込み期間が残っていても払い込みが終了し、満期になったら保険料を満額受け取ることが出来る制度です。

そのため、自分(または配偶者)にもしもの事があっても、子供にお金を残すことが出来ます。

払戻率が100%以上の商品がある

払い込み総額より、満期で受け取れる保険料が多くなる商品があります。

この、払った額よりどのくらい多く受け取れるかを表すのが「払戻率」で、この率が高いかどうかを重視して選ぶべき、という意見をよく見かけます。

途中で解約すると損になる

一見デメリットてすが、途中解約に手間がかかる事と損になる事から、他の目的に資金を使ってしまう事を防げます。

確実に学資用として資金を確保できる、ということですね。

 

学資保険のデメリット

そして、学資保険を利用することによるデメリットもあります。

毎月決められた額を払い続けなければいけない

一度始めてしまうと、収入や支出の変動に関係なく、同じ金額を払い続ける必要があります。

生活環境が変わって支出が増えたから、と途中で積立額を減らすようなことが出来ません。

金利の変動によっては損になる

学資保険は、契約した時の金利で固定されます。

今は金利がかなり低いので、今後金利が上がった場合、低い金利で10~20年近く運用することになり、損になる場合があります。

 

検討した保険

メリット・デメリットを把握した上で、我が家で検討した保険は下記の3つでした。

外貨建ての生命保険

ショッピングモールなどに入っている、複数の保険会社を扱う店舗で学資保険を相談したところ、薦められたのが外貨建ての生命保険でした。

学資保険や円建ての生命保険より、試算した戻率はとても高かったです(その時の資料が息子によって破かれてしまったので数字が出せず、申し訳ない)。

そのため、一度は加入を検討したのですが、デメリットとして「為替の変動によっては大きく元本割れする事がありえる」んですね。

リスクを承知で投資することも必要かもしれませんが、「学資の用意」という確実性を重視する案件で選ぶ商品では無いな、と判断しこれは却下しました。

保険会社的には、手数料などの関係でおいしい商品らしいので、これを一番に薦めてくる保険会社はあまり信用出来ないな、と思ったのもあります。

 

ソニー生命の学資保険

数ある学資保険の中で、最も払戻率が高かったのがソニー生命の学資保険でした。

我が家での見積もり結果はこちら。

契約者:30代男性、被保険者:1歳

受け取り学資金総額:200万円

払込期間:10歳まで

保険期間:22歳満期(18歳から5回に分けて受け取り)

払戻率:約105%

月額保険料:約17,000円

払込免除の条件:契約者が死亡、高度障害状態、事故による身体障害状態になった場合

ソニー生命のサイトから見積り依頼をし、ライフプランナーの方が家に来て説明してくれました。

他の保険の営業もされるのかな・・・と思っていましたが、会社の説明と学資保険の話だけだったのでホッとしました。

 

我が家で見積もりを取った時、すでに子供は1歳。

そのため、サイトに載っている最高払戻率より少し低くなっているのと、月額保険料が上がっていました。

 

月額保険料、できれば1万円くらいだと嬉しいんだけどな・・・と思い、払込期間を18歳まで伸ばしたパターンも見積もってもらいましたが、払戻率が102%くらいに。

 

保険会社が運用する期間が長いほど払戻率が良い、と考えれば当然です。

やっぱり生まれる前か0歳のうちにちゃんと検討しておくんだった・・・と思いつつ、他の学資保険も見積もりをとって検討することに。

 

第一生命の学資保険

どこの見積もりを取ろうか迷っていた時、本当に偶然、家の近くの路上で声をかけられました。

最初は急に何!?とものすごく警戒したんですが、子供を抱っこひもで抱っこしていたため、学資保険の案内を・・・と思ったそうで。

ちょうど迷っていたし、これもなにかの縁かなと見積もりを取ることにしました。

契約者:30代男性、被保険者:1歳

受け取り学資金総額:200万円

払込期間:17歳まで

保険期間:21歳満期(17歳から5回に分けて受け取り)

払戻率:100.1%

月額保険料:約10,000円

払込免除の条件:契約者が死亡、要介護状態、身体障害状態、三大疾病になった場合

第一生命のセールスポイントは、払込免除の条件が多いところです。

払込免除の条件

払込免除の条件:第一生命サイトより引用

しかし、払込期間を変えて複数の見積もりを出してもらいましたが、やはりどのパターンでもソニー生命の方が払戻率は上でした。

 

払戻率だけで選んではいけない理由

一旦はソニー生命に決めようかと思いました。

 

しかし、「学資保険に加入する理由」を改めて考えた時、最も大きな理由が「もしもの事があった時でも子供に学資を残したい」でした。

 

それなら、払戻率を重視しすぎて、「もしもの時」の備えが薄くなるのは本末転倒なのでは?

払戻率は100%以上あれば良い。もしもの時の備えである「払込免除」を重視すべき。と考え直しました。

 

第一生命は死亡の他に、

  • 要介護2以上と認定された時
  • 1級~3級の身体障害者手帳を交付された時
  • 所定のがんと診断確定された時
  • 急性心筋梗塞・脳卒中により手術を受けた時、または所定の状態に該当した時

にも、以降の払込が免除になります。

 

確実に学資を確保したい、という目的で加入するのだから、払込免除の条件が手厚い方を選ぼう、と考えて、第一生命の学資保険に決めました。

 

また、払込期間が短い方が、払戻率は高くなります。

しかし、払込免除の恩恵を最大限に受けるなら、払込期間は長い方が良いはずです。

そのため、払込期間は一番長い17歳までにしました。

 

おわり

学資保険を検索すると、払戻率で選ぶ!というページがかなり多くヒットするので、それだけで決めるのは違うのでは?と思いこの記事を書きました。

 

昔のように払戻率200%、なんて商品ならいざしらず、数%しか違わない払戻率だけで決めてしまうのは損、と思います。

 

最悪の場合に備えつつ、少しは増やしたい。と思って選ぶならいいのですが。

 

自分たちが何を重視しているのか、改めて考えてから決め手もらえたらと思います。

 

ではまた。